トラック環礁の概況と自然を守る支援活動


●トラック環礁(一般にはトラック島と呼ばれている)の地理
日本からグァム経由(コンチネンタルミクロネシア航空便)
日本〜グアム・3時間      グアム〜トラック環礁・90分

●トラック環礁はミクロネシア連邦(ポネペ、ヤップ、コスラエ、トラックの四州からなる)の
一州で首都はポナペに在り、政治は各州毎に独立性が強い。人工6万人(トラック環礁)

●歴史
日本との縁は昔から深く、明治政府は森氏を特使としてトラック環礁に派遣した。
森氏は現地でトラック人の女性との間に12人の子供をつくり、今では森氏族は
2000人にまで増え、政界、財界の有力者も多く、トラック環礁の一大勢力となっている。
(ちなみに、冒険ダン吉はこの森氏の現地での体験をマンガ化したものといわれる)

戦前、戦中は日本の政治下であり、日本軍の重要な軍事拠点であった。
米軍のトラック諸島大空襲により60隻余りの艦船が沈没し、今でも環礁内に沈んでいる。
戦後は戦没者の遺族が慰霊団として訪れることが多く、戦後五十年までは毎年多くの
日本人が訪れていた。

●自然を守る
トラック環礁の州知事はトラック環礁の未来像として、エコロジーツーリズムを
中心に置こうと考え。各方面と取り組んでいる。エコロジーツーリズムとは自然環境を保全し
できる限り手を加えずに天然のままの自然を楽しんでもらう観光である。
安易に外国の商業主義的企業を受け入れ、その観光開発が進めば、忽ち公害により珊瑚礁が
破壊されてしまうであろう。現に、グアム南部の珊瑚はホテル等で使われるシャンプー剤や
洗剤によって死滅状態にある。失った珊瑚を回復するためには何百年もの歳月が必要とされる。

トラック環礁の自然資産は世界最大級の珊瑚礁である。それを守ることが
トラック環礁に生きる者の道であると州政府は考えている。

欧米に比較して日本はトラック諸島に地理的に近く、日本から多くのエコロジーツーリストが
観光に訪れることを州政府としては最も期待している。
この島の自然を守り、島に住む人々が環境を保全しながら経済的に恵まれるよう
支援することを念願し、現在「海洋自然塾」を通じて自然を愛する日本人を出来るだけ多く
現地に送り海洋自然の美しさ、素晴らしさを存分に楽しんでもらおうと同時に、自然を公害から
守ることの重要性を体験的に学んでもらっている。